当法人は、青少年、その保護者及び教育関係者等に対して、より良い教育環境、学習環境づくりのための研究・企画・運営等に関する事業を行い、生涯を通じて主体的に学習することのできる社会環境の実現を目指し、その健全な育成に寄与することを目的としています。
2006年の法人設立当時、我が国では不況の影響により経済的な困窮が進む一方で、学習意欲や学力の低下が問題視され、定職に就かない若者の急増が社会問題となっていました。それから現在までの社会環境変化の中、貧困や虐待、SNS上でのいじめや不登校、ヤングケアラーの増加など、若年世代における問題は複雑化し、2023年には「こども家庭庁」が発足するまでに至っています。
青少年を取り巻くこのような問題に対し、私たちは、「より良い教育環境や学習環境を整えること」が最も重要であると考えています。さらに、未曾有の高齢化社会に突入し人口減少が加速化していく我が国で、今後、青少年が未来へ希望を持ち続け、活き活きと学び続けるために、NPO法人として貢献できることを幅広い視野で考え、取り組んでいくことも重要と考えます。
上記の目的を実現するために、当法人はこれまでに培ってきた教育現場でのノウハウを活用し、各自治体や各種教育機関、他法人様等と協働して様々な支援活動を行ってきました。これからは、青少年への支援活動で自治体のニーズに応えるとともに、例えば、高齢者を含めた全世代で生きる力を養成する取り組みや、海外人材の活用に伴う社会環境の整備、あるいは農業法人の活性化による若者の労働意欲の喚起など、活動の幅を広げてまいります。そしてこれからも、未来を担う青少年がより良い環境で学び続けられる社会の実現を目指します。